千春先生コラム操体法橋本敬三温古堂通信

時々気持ちよくなるよう逃げて動けばよい

操体法はどういう動きがありますか?と操法の型を求められることがあります。関節の4種8方向のズレの修正を目指して動いて調べ、動きやすい方向へ動くことが基本です。全身の関節を一つずつ確かめようとすれば沢山の動きが出てきますが、体がつながって動く事を考えると、日常的に行う動きはそんなに多くはありません。

本来、自分の身体が分かって来れば究極の操体法は「気持ち良くなるように逃げて動く」につきます。

事務仕事で椅子に座ることの長い人には、肩が苦しくなったり目がつらくなってきたり、腰が重くなってきたの感じることがあると思います。ちょっと立ってみるのが先ずは手っ取り早いのですが、仕事の合間にそれはできないと言う方も多いと思います。そんな時はほんの少し腰を揺らしたり、脚の踏み込みを行なったり、首を傾けたりするだけで、こわばった筋肉の様子は変わるものです。腕を動かしながら意識して呼吸を2・3回繰り返すだけでも変わります。

ゆっくり時間の取れる時は、それなりにメンテナンスの操体法を行うのは大事ですが、先ずは「日常の中に気持ちよくなるよう動いてみよう」を取り入れて下さい。どんな動きが出来る?本当は自分の身体に聞くのが一番ですが、昨今自分の身体が上手に動かせない人が増えています。一緒に探したいと思う方は、是非個人相談にお申込み下さい。

「気持ちのいいことをしたいのが人間よ。すればいいのにしないのが人間よ。」と敬三先生も書き残していますが、気になることがあったら、皆さんは是非やってみて下さいね。人間も動物です。動物的勘に委ねてみて下さい。

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