治療法でもあり、病気の予防法、そして健康増進法です。からだの整備整頓の仕方、痛みの解消法、生き方の法則(息・食・動・想・環境)を見つけます。
操体法の誕生
敬三先生は医専を卒業してからは東北大学で研究者としての道を進みました。しかし5年後(29歳)に臨床医に転向しなければならなくなりました。臨床経験の浅い先生は自信の不足を感じ、これまでの西洋医学以外に日本に伝えられていた民間療法(正体術・骨格矯正療法など)や武道、東洋的養生法、東洋医学(指圧・整骨・鍼灸・按摩・マッサージ・灸)などの研究に没頭しました。その結果10年後1936年、操体法が誕生したのです。
気持ちのいい方に動けば、からだは整う。
操体法経験者の皆さまからお寄せいただいた
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目次
🔖橋本敬三先生ご本人による解説(動画)
🔖操体法とは
操体法でめざす「健康」とは
自分でできる体のメンテナンス
気持ちのよい方へ
操体法でいきいきと
🔖操体法を身につける
🔖参考書籍のご案内
橋本敬三先生ご本人による解説
橋本敬三先生ご本人による解説の様子です。
操体法の基本的な考え方を解説しています。
📌後ろのボードは、操体法の基本的な考え方を図式化したものです。
温古堂に常に掲示してあります。
中央の「猫のような不思議なキャラクター」は、人間を『動く建物』に例えて図にしたものです。創始者・橋本敬三が、講義のたびに黒板に書いていたのを、当時の患者さんが清書して下さったそうです。🐈
操体法でめざす「健康」とは
操体法では、
健康=「息・食・動・想」と「環境」のバランスがとれている状態
『4つの営みと環境の5つは同時相関しているから生き方の法則に従えば健幸になる』
息 ――― 呼吸をすること
食 ――― 飲食すること
動 ――― 身体運動
想 ――― 精神活動
「息・食・動・想」それぞれには法則があります。(『生き方の自然法則』)、
自分でできる体のメンテナンス
定期的にぎっくり腰になる 慢性的に腰痛がある
健康のために歩いているけど、 膝が痛くなる 股関節が開かない
睡眠が浅い、 寝つきが悪い、 肩こりがつらい、
体が冷える、 胃腸が弱い、 片頭痛に悩んでる、
便秘がつらい、 生理痛がひどい、 子どもの姿勢がおかしい
なんだか気分が暗い 妊娠中の腰痛がつらい О脚X脚が気になる
etc…
日常で起こる体の不調や痛みは、法則外れの行動が原因。一番わかりやすい『動き』で体を観察します。どこか一カ所の不調でも、からだ全体の歪みが問題です。全身を見ることが改善の道です。
操体法は、自分でその原因を探り、自分の力でそれを取り除くことをめざします。
気がつかないうちにできた習慣。自分では普通でも、それは法則から外れた不自然で無理なやり方になっているかもしれません。先ずは気にすること。気がつけば解決の道も見えてきます。
気持ちのよい方へ
操体法の動きは、動いてみた時の感覚を探ることから始めます。不快を感じる所から逃げるように、気持ちよく感じられる方へ「無理はしないで、気持ち良さを味わいながら動く」ことが基本です。連動・安定の運動系の法則に則り動きます。
体をバランスのとれた「本来の状態(自然法則に則った形)」に戻すことが目的なので、
痛くても頑張ることや、我慢するようなことはしません。
「ゆっくりと気持ちよく動くことで」体が変わることを、皆さんに知って欲しいと思います。
不調や痛みが強い時には、改善する動きを補助誘導しながら行います。
操体法でいきいきと
体が歪みのない状態に戻ると、体の本来持っている力が発揮されます。
緊張や痛みが消え、柔軟性が上がり、体が軽くなります。
気持ちも明るく、楽しい事が増えるはずです。 体の免疫力や治癒力がアップされます。 妊婦さんの実践では安産につながります。
自分の体と対話しながら操体法をすることで、体のつながりや使い方が身に付きます。
スポーツで怪我をしにくくなることや、パワーアップにも有効です。 介護や介助をする時にも、腰痛など不調を起しにくい動き方が身に付きます。
操体法は、コツをつかめさえすれば、「いつでも・どこでも」できるものです。
ぜひ身につけて、日常生活に取り入れていってください。
操体法を身につける
温古堂では、様々なクラスをご用意しております。
各クラスの詳細はこちらのページを御覧ください。
参考書籍のご案内
操体および操体法に関する原典は以下の通りです。
(温古堂にて試し読みができます📚お立ち寄りの際はぜひ)
日本操体学会機関紙『イサキ』
日本操体学会から隔月発行している機関紙です。
操体法に役立つ知識、 操体法を実践する全国の方々から寄せられた声、 橋本敬三先生の講義の記録など。
年間購読3000円。
ご希望の方へは1冊500円 (送料込) で販売もしております。
詳しくは温古堂までお問合せください。