敬三先生が現役の時代に現代農業で連載された記事に、『操体法初心者講座』があります。昭和56年に、操体法が全国に広がっていく中で、成果を出せるようにと当時の先生方が担当して書かれたものだと思います。今でも同じことを思っている人が沢山いると思うので、ご紹介します。
『私が先生の前で、操体法式朝夕体操(おそらく立位の基本運動)を、少しばかり得意げに披露したところ、先生は驚いて「それでははやすぎます」とおっしゃった。自己流ほど恐ろしいものはない。私がこれが操体法だと思ってやっていた朝夕の体操は、操体法とは似ても似つかないものだった。つまり操体法の基本である「息を細々と吐きながら」「自分の身体の感覚を味わいながら、間をおいてゆっくりと」の 2 つのことが全く忘れられていたのである。例えば操体法の基本運動の身体のひねりをする場合、先生がおっしゃるには「ちょうど粘土を手のひらで掴むような感じで、足の裏と 5 本の指でじわっと大地をつかむ。そしてひねる側の足を軸にして息を吐きながらゆっくりと軸足の方向へ体をねじってゆく。肩・背・腰・関節の痛み、張り、快感を確かめながら・・・」ということである。動きののろさは、盆踊りをスローモーション映画にしたようであり、中国の太極拳に似ている。

どうでしょう?先日温古堂にいらした方からも、「本も読んだしDVDも見て自分でやってみていたけれど、実際サポートしてもらって動いたら違っていました。からだがつながる感じや気持ち良さを見つけるのが、こんな感じというのが分かりました。」とおっしゃっていました。
言葉ではなかなか伝わりにくいこともありますが、出来るだけコツが伝わる様にこれからも操体法ならではの動きを紹介したいと思います。この文章にもまだ続きがあります。次回続きをお楽しみに。



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