個人相談体験記千春先生コラム操体法温古堂通信

膝が痛いけど手術はしたくない

膝の痛みとの付き合いは結構長いんです。一時はヒアルロン酸注射もしていたけれど、あまり効果もないように感じて今はやっていません。手術はしたくないから、何かないかと思っていました。運動教室の先生に紹介されて来てみました。膝はすっかり伸びないし曲げるのもしんどくて爪切りも大変。

という女性が個人指導を受けに来てくださいました。少し変形はありますが、これまでいらしている方の中にはもっと変形の強い人もいましたので、何か出来ることがありそうかなと思いました。

仰向けに寝ていただいた時に首が少し右に傾いていたので、膝だけではない体の歪みに気がついていただくように首を左と右に回してみていただきました。左には回しにくいとの事でした。早速一つ目の操法、つながりと脱力が上手に出来そうな片膝を立ててのかかと押し出しをしていただきました。

無理なく体を観察しながらスムーズな連動を引き出して、気持ち良さを感じられるように、言葉がけを工夫しました。最初は恐る恐るでしたが、3回目の動きは支えているこちらにも気持ち良さが伝わるような深い呼吸での動きができました。「操法の後、あら左向きが楽になっている?不思議・・・」

体が変化したことを感じて下さいました。その後いくつかの操法をして、最後に趾や足首のケアの話をお伝えすると、「そんなに膝が曲がるかしら?」「あら、曲がった。これなら届きます」ナニコレ・・

「もう元には戻りたくないから、DVDみて少しやってみます。わからなかったらまた来ます。」体が緩んで歪みが小さくなることで、色々な症状が変化します。本当に不思議ですが、体にはそんな仕組みがあります。 どこか痛みをかかえてお悩みをお持ちの皆さん、一度試してみませんか。

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