千春先生コラム基本操体動き方操体法

型を学んで型を破る😊

「教室で先生の声を聞きながら動いてると、気持ち良さも見つかるし体が温かくなって軽くなります。歪みが減ったという感じが実感できます。でも何をやったのか、なかなか覚えられなくて家ではこんな結果にならないんです。」

グループワークの時には、一人一人に合わせた特別のメニューを選択しているのではなく、オーソドックスな4種8方向の歪みの解消を引き出せる操法を組み合わせています。どこで行っても同じ効果が期待できるはずですが、そうならないのは何が違うのでしょう。どんな動きがあったかと迷うより、先ずはプリントを見ながら基本の動きを繰り返してみましょう。多くの動きを試すことよりも、基本の繰り返しでその流れの型を少しずつ体で覚えてみて下さい。型を覚えている人の動きは、中身が違います。ダンスでも武術でもそうですよね。見かけは同じでも、体と向き合う気持ち、心の安定や落ち着きだけでも動きは変わってくるものです。

教室での動きは、よく見ていると経験者は間の取り方も回数も呼吸もだんだん私の声掛けに合わせようとしていないみたいです。自分の感覚で動きの質を上げているのでしょうか。そういえば、「痛くない方へとか楽な方へという動き方から快を感じて」とならなければならないと、晩年の敬三先生はおっしゃったようです。居心地の良いところで味わっている感じが皆さんの動きに現れてくるように、誘導する声がその動きを邪魔しないように、意識しようと思います。優しい声ゆったりした波長をつくり出すように。

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