千春先生コラム温古堂通信

植物にまなぶ原始感覚

今年は家庭菜園で作ったかぼちゃが見事に実っています。すでに2個、両手サイズの物を収穫。茎にはまだ3個片手サイズのものが育っています。しかし、その後の小さい雌花は黄色くなってひとりでに腐っています。

敬三先生の著書に、トウモロコシの根の張り方について書いてあるものが有ります。風が強いと思ったら根の張り方を変えるという内容です。茎には、竹のような節があり、そこから根が出て来るが、風の強い年には普通は出ない上の節からも根が出て来るそうです。人間でいえばカンに当たる行為と先生は書いています。

人間はカンが鈍ってきて、美味しいものがあれば満腹を越えても別腹が出来たり、食欲が落ちても体力を落とさないためにと、無理してでも食べようとしますが、本当に必要な食とは、いったいどのような食べ方が正しいのでしょうか?

食べたくない時には、食べないでみる。そんな選択があっても良いというのが、操体法的な考え方だと思います。思い込みで動くことが、必ずしも自分に合っているかどうかはわかりません。胃や腸を休めたら、活力が上がる場合もあると思います。やってみてどうなのか?体に聞くことを忘れずに、選んでいきたいですね。

植物に負けないように、自分のカンを大事にしましょう。

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