千春先生コラム操体法温古堂通信

力の入れ具合😉

「頑張らない・欲張らない・力まないで、ゆったり・ゆっくり・心地よさを感じられるように動いて欲しいのです。」と皆さんにお願いするのですが、「力を入れないのは難しい!!」とよく言われます。

「体を動かすのは筋肉に力を入れる必要がある。」という思いが強いためでしょうか?「やった気がしなくても良いですか?」とか「どんなふうにすればよいかよく分からない」とか。頭で悩み始めると、悩みは深くなっていきます。そこで、初めての時は個人レッスンをお勧めしています。「先ずはお手伝いする私に委ねるように動いてみて下さい。力の加減も動く速さも、ご自身の体の動きが自然に連なる様にお手伝いします。」

よく「こんな簡単な、これだけの動きでどうして体が楽になるかしら?」「これだけ?」「どんな動き方だったかしら、自分だけでは出来なそう」と言われます。

これまで体験したことのない動かし方なのかな?と思います。「出来ない!」「自分では覚えられない」と最初はおっしゃっている方も、回を重ねるうちにからだで覚えていくようです。日常の色々な場面を想定して会話しているうちに、皆さんの創造力も膨らんで日々動きが進歩しています。繰り返すことの大切さを感じます。

 今日いただいた感想は、「体の不調を感じて色々な所に通ってみました。最近は姿勢の悪さも気になっています。誰かにもんでもらってもその時だけで、操体法ってどんなかなと気になって来てみました。何気ない全身の動きでこんなに軽くなるなんて、驚きです。頭では理解できないけど、体の変化はバツグンです。覚えられるようにしばらく通ってきます。」

操体法の実践者が増えて、毎日の生活が楽しくなって欲しいです。「やれば良いのにやらないのが人間よ。」と敬三先生は書き残していますが、一度楽になれる自分に気が付けばやりたくなるのも人間だと思います。自分のものになるまで、続けて欲しいです。

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