去る七夕、7月7日。
敬三先生から直々に操体法を教わったという高山さんが、娘さんと共にご来訪されました。
高山さんは大正12年生まれ。敬三先生の長男さんと同じくらいのお年だそうです。
当時学校の先生をされていた高山さんは、何事にも興味を持たれ、温古堂に足しげく通われては、敬三先生と漢方のお話などをして楽しまれていたそうです。
ときには白衣を着せられて、患者さんの診療を見学されたりもしたのだとか。
「操体法のコツはすぐには分からない。
何度かやって、さっぱり分からないな……と思っているうちに、
いつの日か、“アッ”と分かる。
それからがホンモノ。いろんなことが分かってくる。
技術、なんだね。本には書けない。
昔の職人が、手取り足取り、伝えていたようなものだよね。」
と高山さん。
「敬三先生の教えが、こんな大きな診療室でずっと続けられていたとは。
ぜひ、これからも続けてください。」と、嬉しそうにおっしゃってくださいました。
娘さんも小さい頃から、高山さんに簡単な操体法の動きを教わっていて、効果を実感されていたそうです。
市内の小学校の校長先生をされている娘さんは、操体法の「社会学級」(仙台市主催の勉強会)のお知らせを見て、驚かれたのだとか。
「『操体法』という文字を見て、びっくりしたんです。こんな形で続けられているなんて。」
脈々と受け継がれている敬三先生の教え。
これからも温古堂は、操体法の本拠地として、時代の流れに沿いながら、敬三先生の思いを継承してまいります。
温古堂や操体法について、とても懐かしがってくださったお二人に、『おんころやの人生を想う』を贈呈させていただきました。
改めまして、貴重なお話をありがとうございました。
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