敬三先生は、「呼吸の仕方によって生態に及ぼす影響という物が左右されることを知る必要がある。呼吸は意識でコントロールできる。ただしこれは一朝にして出来る物ではないから、習練を要する。」と記しています。「長生きする人は長息の出来る人である。」とも・・。
操法の時には、ゆったりと息を吐きながら気持ち良さを感じて動く。一動作を吐く息の長さに合わせ行うのですが、初心者の方はなかなか呼吸を意識して動作を行う事が苦手のようです。いつ吸えば良いの?吐き方はどうでしたか?というように、方法に気が向くと動きがおろそかになります。
そこで初めの内は、あまり呼吸には触れずに体を観察することを大切にして進めています。リラックスして繰り返すうちに、息を吐きながら実践するようになってくるようです。
先日一人の生徒さんが、「家で呼吸法を練習してます。おかげで少し日常動作でも体幹がしっかりしてきたように思います。」と練習法を教えてくれました。それは、ティッシュペーパーを壁に貼って少し離れてそれを揺らすように吐き続けるという方法でした。自分なりの工夫素晴らしいと思います。
立位や坐位で練習するときは、体の中心に重心を置くように、腰を安定させて行う事が大切です。「左右の足に平等に体重をかけ、仙骨を第5腰椎のところで正しい前湾をとり、背骨を正して、その上に頭部が正しく乗るように姿勢を正すことを心がけて!」と敬三先生は書かれています。毎日の鍛錬を続けて皆で元気に長生き目指しましょう。
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