「操体法を教えた人がなかなか上手に力が抜けないです。どう伝えたら良いでしょう?」教室で出た質問です。「特に膝倒しの時に腰から力を抜けないというか・・」
教えた相手は娘さん。お母さんもまだ見様見真似状態ですが、「効果を実感しているから子どもにもやってあげたい」という気持ちです。力の入れ具合や、回数・操法の種類など、まだまだ自信の確信の持てない状況の中で、二人操法をやってみての感想でした。
確かに膝倒しはなかなか難しいですね。先ずは動きやすい操法から行ませんか?感覚を大切にして、痛みなく頑張らない動きで体が変化することを実感してもらえる操法を選んで実践してみるのが良いと思います。
私からのお勧めはつま先上げと腹式深呼吸です。仰向けに寝た時の体の状態が、操法の前後で違うのがわかると思います。先ずは仰向けに寝た時の体の状態を観察してみてもらいましょう。まず初めに呼吸の練習腹式深呼吸です。膝を立てた状態で鼻から吸ってゆっくり細く長く口から吐く動作を4・5回練習します。それが出来たらつま先上げを呼吸に合わせて行うのが良いと思います。先ず鼻から息を吸って、口から吐きながらつま先を上げて、止まったところで保持、吐く息が無くなりそうになったら足裏で音を立てるようにぱたんと足を下ろします。動きを一度にやめることが(瞬間脱力)自然にできる操法です。左右均等にする必要はありません。動きやすい方の足を中心に一度目が終わったら、一息深呼吸をしてから2度目を行います。ゆったり出来たら、2回でも効果があるはずです。脚を伸ばして最初の姿勢を取ると、姿勢の違いに気が付くと思います。簡単なことだけれど、ゆっくり呼吸に合わせて動くことで体が変化する事に気づいてもらえれば、次のステップに進めます。
二人操法は勿論、これなら自分一人でも実践できますよ。
自分の身体ですから、自分でやろうと思う事も大事です。やれば違うと感じて欲しいですね。
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