千春先生コラム温古堂通信

極める🙄

今日のグループ講習では、3年ぶりに先週から復活されたHさんとの興味深い会話がありました。

そば打ち教室を長く続けて来られたHさんです。そば打ちの指導をされているときのポイントについて。H:長い人は16年最初は手取り足取りでしたが、今は声掛けだけですんでいます。私:16年ベテランですね。U:そんな方にも指導すべきことがあるのですか?H:人間やはり癖というのがあるからね。長くなると逆にそれに気づけなくなっていることもある。そばでは同じ材料でも味や食感に違いが表れてくるんです。

私:例えばどんなことを指摘するのですか?H:足の構えや力の入れ具合、腰が入ってないと腰がないそばになるよ‥なんてね(笑) まあそれぐらいになれば、言われたことは自分で治せるんだけどね。私:なるほど、師匠の存在は有難いですね。自己流になったり、少し威張ったりしがちですけど、軌道修正してもらえるんですものね。

H:一番贅沢だと思うのは、司馬遼太郎さんも言っていたけど○○のようなそばを打ってくれって頼んでそれが食べられる事だと思う。私:○○のような?○○に入る事柄が思いつかない私でした。「○○とはどんなことですか?」H:例えば、粉の種類やつなぎの配分、喉越しなのか噛んで味わうのか・・・・・私:なるほどと思うものの、自分の中のそばのイメージにそこまでの違いが持てていないのを感じました。

操体法で、皆さんに質問ありませんか?と聞いても何も出てこないことがありますが、まさにこれだ!!!と実感しました。身体の事を考えて感じて行動していると違いが分かる「感じる」ですが、何に意識を持っていくのかわからないと何もわからないのですね。今日は「わからない人の気持ちが良く分かりました。」操体法の1・2・3もう少しかみ砕いて、皆さんに深めていただけるように考えてみよう。

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