温古堂通信

他を観て己を知る😄

「痛みや違和感がある事はわかるけど、どのような身体の歪みが起きているかを感じるのは、難しい!だからどんな操体法が今必要なのか、自分で見つけるのは難しいです。」と、10年以上続いているサークルの参加者が今日は問題のある体で参加、話題を提供してくれました。

「腰の手術も受けているので、どうやって体とうまく付き合うかを意識しています。そんな私には、操体法はとっても有効。知っていてよかったと思うことが沢山あります。いつもは何となくやり過ごせていたのですが季節のせいか、このところなんか背中が苦しくなります。時々横になって膝倒しをやっては少し休む。そうすればまた立ちあがって炊事も出来るという具合が続いています。雄二先生のお別れ会にも出たかったのですが、その元気が出ませんでした。もう少し改善できるように工夫はありますか?」

モデルになっていただいて、今日は皆で検討会です。仰臥位でのリラックスした様子を観察。正中線が整っていません。上半身と下半身の軸が違っています。この足の上に上半身を乗せて立っているのですから、何か不具合が出ても不思議ではなさそう。

静止状態の自分の観察、感覚だけでは違和感の発見は難しいようです。毎日少しずつの変化で、自分なりのバランスをとる姿勢が出来上がっています。周りから見て不自然でも、自分ではそれが自然なので気がつかないこともあります。操体法の動診をしてみました。先ずは膝倒し。右へ左へ・・・、どちらに倒してもそれぞれ別の所に痛みが出て、ゆったり大きくは倒せません。

では、膝を胸に抱える動診はどうでしょうか?右は最後には痛みが出るようですが、大きく動けます。では左は?左は早くから痛みが出ます。左を踏みしめながらゆっくり右を抱えて、安定して気持ちよくできる所で撓めの間をとることにしました。しばし味わったら脱力を。そしてゆったりひと呼吸間をとって休みます。見ていると、体が緩んでくるのが分かりました。3回繰り返して、足を伸ばしてみると、上半身と下半身の中心線が大分そろってきています。今度は膝倒しを試しました。痛みが無くなって両方へ大きく動けるようになっています。見ている皆がびっくりです。「うーん!!これでこんなに動作が変わるんですね。丁寧にすれば、一つの動きでも結果が出せる」ゆっくり起き上がってみました。寝返りの途中で少し不安そうな顔が見られました。

「人間立って動くのだから、仰臥位で整ってもまだ重力に方向への整えが不十分。だから後は、伏臥位や座位立位で最終調整をしましょう。」

「動きを感じながら見つけること」色々試してみて下さい。歪みを正す動きがきっと見つけられます。

コメント

  1. Tです より:

    昨日温古堂で操体法を始めました。左足がうまく歩けないと話し千春先生の指導のもとで動きました。私の膝の位置のバランスが悪いことわかり、操法を始めました。力の入れ方が分からないまま終了しましたが、結果膝の位置を水平になっていました。痛くなく治る?

    来週が楽しみかな。

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