千春先生コラム言葉に秘められたもの

癖 無意識の動作

「各人の癖というものは、やりやすい、無意識の、そして決定的動作の所現であって、これは体勢のさせる所である。体の重心がどこにかかっているか、利き足、利き手、利き眼・・体の利き方は、みな重心の変位差で起きている」と敬三先生の著書に記されています。

右重心だと、右手利き・右利き眼、が多いらしい。①起臥(起きたり寝たりする)時に右の手足をついたり、➁前方の物を拾うのに右手でやりやすい、③手を真上に挙げるのに右の方が素直に伸びる、④手を反対側の腰の前にあててみると右手は思うように伸びてゆかないが左では楽にできる、⑤立って安めの姿勢をとると左脚を前に出すと体が楽になる、⑥片足立ちをやるなら右の方が安定する・・・など先生は整理されています。本当かな?と思ってみんなでやってみた。確かに、本当だ。

小さな子どもに、両手利きという場合があるのは、重心の偏りがない体だとういことかな?道具を使うようになると環境に合わせて体の偏りや癖を作っていくのでしょうか。

色々な癖は、環境に合わせて生活していくことで生まれていくのですね。「せっかちだからついつい前かがみでちょこちょこ歩きになる。」と言っていたTさん。猫背気味でつま先重心の身体の特徴が関係している動きの癖かもしれません。操体法で重心が変われば、性格も変わってくるかもしれませんね。

癖を見直すことで、体の状態が見えてきますね。自分の観察してみて下さい。

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