千春先生コラム操体法

筋肉の動かし方🤳

筋肉には、横紋筋系と平滑筋系があり、平滑筋系は自律神経で支配されています。意志によってコントロールはできません。操体法で体を動かすことで使うのは横紋筋系の筋群。

「硬組織の骨格が基盤になり、その骨に連なる腱、筋肉と腱鞘、筋膜、関節を形成する内容と、外包する嚢、靭帯などを主としてそれを包囲し筋骨の運動に伴って動く皮膚も含めたいっさいの軟部組織」を、敬三先生は運動系として定義しています。その運動系を動かすことによって健康を復元するのが操体法です。

では操体法では筋肉をどのように動かしていけばよいのか?ゆっくり気持ちよくの言葉が表すことはどんなことでしょう。

伊藤外科の先生から参考にと一枚のコピーを送っていただきました。トリガーポイントブロックを実践されている整形外科医加茂淳氏の本の1ページでした。それには、筋肉には、鍛えるための刺激の与え方と,ほぐすための刺激の与え方があると定義されています。アメリカのローレンスHジョーンズ医師が発表していて、オステオパシーとして利用されているものにカウンターストレインという定義があるそうです。説明を読むと確かに操体の圧痛逃避の考えと似ています。

「伸ばされた筋肉の反対拮抗筋には圧痛緊張が起きているので、楽な姿勢を作り90秒以上保持してからゆっくり戻す。」という考えです。共通項がありそうですね。

操体法の動きは、体操のような筋肉の動きではありません。初めての方に、体操をイメージするのではない質の違う動きがあることをどう伝え感じていただくのか迷うことがあります。「ほぐす・緩めるための筋肉へのアプローチ」という表現良いと思いました。

操体法を実践する皆さん、どう思われますか?


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