膝の痛いSさん。二人操体をした後、今日は痛みが出始めたきっかけについて一緒に考えました。
「思い返せば、トレッキングシューズを履いて山歩きをしたあの時から。靴底が硬かったせいなのか、あの日から膝の裏がつっぱるようで、内側に痛みを感じてるんです。」
色々な話や体の使い方を確認していると、「そういえば正しい歩き方をテレビで見て、あの時はしっかり蹴ることを気にしながら歩いてた。新しい正しい歩き方を意識してたな。」
そうですか、〖テレビでの正しい〗は自分にとって正しくなかったということかな。「確かに、自分は以前左の股関節を痛めたことがあって、それ以来開きが悪いんです。その開かない方の膝が痛いという事は、やっぱり無理がかかったんですね。靴のせいかと思っていたけど、そうではないということ？」
その後、歩き方や動き方を一緒に考えました。足のつながりを感じて歩いてみませんか？足先を動かす蹴ることに集中するのではなく、丹田からの脚の運びを意識してみませんか？膝に痛みが出ない工夫出来そうですか？「股関節や腰を意識してみるといいかも。」
操体法は歪みを改善して痛みをとるだけではなく、自分の身体との付き合い方や悪くしない使い方の勉強でもあります。土台が整って重心が安定する使い方が出来れば、全身を痛み無く楽に使えるし、軽くなる、そんな感覚を今日は少し感じてもらえたようです。
「思い込みで無理をしてたということですね。自分なりの動き方気にしてみます。深いですね、これからも続けます。今日は操体法の極意が少しわかった気がします。」
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