街を歩いているとどうしても前を歩く人の脚に目がいってしまいます。あの歩き方だときっと「将来膝がいたくなるだろうな」とか「腰が痛いに違いない」とか「今気がついて改善すれば良いのに」・・と思うことがあります。今日個人クラス(2回目)に参加されたAさんもそうだったのかもしれません。
今回は膝の痛みで受講されました。「多少老化が進んで半月板に損傷はあるけれど、レントゲ上ではたいしたことがないですね。一応、痛みの緩和にヒアルロン酸注射で様子見ましょう」と診断されたけれど、この痛み方はもっと深刻ではないかと疑心暗鬼になり、セカンドオピニオンを求め別の病院を受診したそうです。同じような結果でありながらも、近い将来歩けなくなるのではと不安が不安を呼んでいました。
「筋トレが良いと言われたけれど、やったら痛みがひどくなりそうで安静にしていました。時々感じる痛みに対処の方法が分からず、本当に不安しかありませんでした。」情報化の現代、ネットをあれこれ検索。もっと悪くなるとどうなるのか・・とか膝治療のあれこれを検索、自分の状況を判断する術もなく、心も体もゆとりのない状態でした。
操体法で考える『痛みの意味』や『からだとの付き合い方、「体全身の状態や歪みを正すこと、自身で出来る事」』をお話しました。何が悪いのかを他人に委ねるのではなく、改善できるのも、治すのも自分の中の治癒力を発揮させる事であるという考えを知っていただきました。「どんな場合でも万能とは言えませんが、医療や治療という考えから少し離れて自分の体をいたわる気持ちで嘘かほんとか試してみませんか。痛いことはやりませんよ。」と、お勧めしました。半信半疑でありながらも、とにかくやってみることにしました。終了後「まだ少し痛みはあるけど、少し続けてみようかな、」と2回目の予約をいただきました。
2回目の今日は、1回目より前向きに取り組んで下さいました。どの動きが気持ちよく出来るかなと体に問いかける事が出来ていました。「この動き気持ちよいですね。でも一人でやるには、実際何がよいのか、奥が深くて難しいわ。」「習うより慣れろのつもりで、動物的勘を磨きましょう。知識を増やすことや頭で考える癖を、感じることに変えてみませんか?」と提案させていただきました。
体が故障しないように、使い方やセルフメンテナンスの仕方の勉強する事がなかなかありませんが、小さなトラブルが出た時、年齢に関わらず操体法でその方法を学んで欲しいと想います。体からのメッセージを受け取って気持ちの良いことをするだけです。
不調が気になった時が学びの時です。体験受け付けています。メールでお問い合わせ下さい。
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