勘ー私はこれを原始感覚ともいっているが、この感覚は本来人間にも備わっているものだ。自分の原始感覚に従って、自分のからだに合った行動をとったり、食物をとったりする。私たちの先祖は、まさにそういう生活をしていました。やっぱり自分で自分のからだを治す知恵をもっていたんだ。・・・
そして、この天来の感覚はちゃんとバランスがとれていて、自然界の変化の中でいろいろな作用を受け、それに対して素直に反応しながら生きていくために、欠かすことの出来ない神からの授かりものなのです。
この授かりものを人間は、進化するにしたがって、知識や文化が進めば進むほど、その方にばかり気を取られてしまって、もはや忘れ去ろうとしているが、この原始感覚が鈍磨して、次第に知識偏重の生活に切り替わっていけばいくほど、私たちは健康な生活からしだいに遠ざかり始めているのだ、という事に気づかなければ、今に大変なことになると思えてなりません。
体の中の変化に素直に反応する感覚、この感覚こそもっとも大事にしなければならないもので、いつでもそれを高めようという意欲をもって、鍛錬し磨き上げていくような心構えを私たちは常に忘れてはいけないし、知識や文化もいいけれど、その知識や文化に誤りがあれば、それをこの原始感覚で見分けられるようにならなければならないと思う。
人間の設計にミスはないより
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