千春先生コラム温古堂通信

体の変化ー感じる?評価される?

操体法は即効性があります。あまり曲げられなかった前屈が沢山曲がるようになったり、肩の凝りが触っても柔らかくなって、首の動きがよくなったり、腕が上がるようになったりします。やってみたら感じられる体の変化ですが、それを客観的に示せることがあれば、【操体法の効果の評価やなぜそうなるのかという疑問】に近づけるのではないかと、いろいろ考えています。

実験施設を持っていらっしゃる研究者との出会いを待っているのですが、なかなか実現できないジレンマもあり、今日は比較的簡単に数字化できるという 筋硬度計を使って数字を測ってみました。この機械、操作は簡単でしたが条件を安定させるのには鍛錬が必要です。

初めての試みですので、先ずはトライアル。何に使えるのかを知るために実験してみました。今日の目的は、「肩の最大圧痛点トリガーポイントを見つけて、触診での感覚・本人の感覚・そして機械での数値を比較。操体前・中・後で比較検討してみよう」です。

やってみたら、予想通りにいかないことがいろいろありました。操体前は、左の肩や首に動きにくさがあり、筋の緊張も左に、触診・本人の感覚・数値どれも緊張状態を確認できました。しかし・・・操法を続けていく中では、なかなか数値と本人の感覚の関連が見いだせないことも出てきました。・・・「なぜそうなるの?機械の圧だけで変わる?自分の感覚は何を感じているのかしら?どっちが正しいのか?・・」

今日の初実験は、これからの研究の方向を探るための第一歩。この機械で何が見えて来るのかもまだ整理出来ません。積み重ねてやる基礎研究ってとても大変。でもこれからは、本人の感覚だけでは納得できないという時代が来るような気がします。見える化するには、どんな手段があるのか、もう少しこの機械で確かめる事をやってみます。何が見えて来るかな・・・

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