一口30回

温古堂で渡していた操体法のすすめの一枚のプリントにある、「食」に関する記述は、「歯の種類と数に注目!よって動物食過剰は不自然。自然食を工夫料理してよく噛み、唾液を多く出してドロドロにしてから胃に送る。」となっています。

この話を聞いた生徒さんが、「一口数えながら嚙んでみました。30回くらいで自然と飲み込んでるけど、飲み込みを我慢してつづけると50回でやっと形が無くなりました。」と報告してくれました。よく噛めば食べる量も減るし、体が不自然と感じるものは嫌になるようです。飽食の時代の中で適量を見つける方法として大切ですね。是非一度試してみて下さい。

東京の乾達先生から『よもぎ会通信号外号』が届きました。そこにちょうど咀嚼法で生き方が変わった話が、紹介されていました。1900年頃のフレッチャー氏の話です。食べ方で奇跡的な体の変化(若返り)を起こした話の紹介でした。どんな咀嚼法なのか、調べてみました。

アメリカの大富豪ホーレス・フレッチャー(1849-1919)氏の話です。
有名な噛む健康法“フレッチャーイズム”の実践者です。フレッチャーは、40歳で171cm 体重は100kg近くあり、体調がすぐれないので、生命保険の契約を断られたそうです。
そこでイギリスに渡り、名医を受診したり有名な栄養学者にも学びましたが、納得する結果を得ることはできなかった。
その時、偶然イギリスで4期に渡り首相を務めたウイリアム・グラッドストン(1809-1898)の次のような話を耳にしました。
「85歳にもかかわらず、どうしてお元気なのですか?」新聞記者の質問に「天は、私たちに32本の歯を与えたから、いつも32回噛むようにしている。これを子ども達にも言い聞かせ、守らせるようにしている。」

彼が、グラッドストン氏の話を元に、噛むことを大事に食べることを実践してみたそうです。

“本当に空腹感の湧いた時だけ食べる事。”
“新鮮なものをシンプルに調理して食べる事。”
“ゆっくり味わいながらよく噛んで食べる事。”などです。

そして手に入れたのが20歳も年下のスポーツマンにも負けない体に改造されたような調和のとれた身体だったということです。その身体を手にすることで精神的にも大きな変化があったそうです。

日本では江戸時代から咀嚼は論じられていましたが、1913年にフレッシャリズムが日本に紹介されより注目されたようです。敬三先生もこの話を聞いて取り入れたのかもしれませんね。「食」の実践での体の変化を記す興味深いお話しでした。

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