千春先生コラム橋本敬三温古堂通信

姿勢の観察

体の歪みをみる時、先ずは静止状態での視診です。中心の点・線・面を考えて、対称にして観察します。『左右の対称がまず一番目に着く。顔の向き・傾き・肩の上下、背骨の正不正、骨盤の高低、前後、大転子の位置、膝蓋の向き、足底の皮膚の厚薄、みな変化をあらわしています。眼の大きさや臍や尻の位置形状も、みな問題になります。』生体の歪みを正す143ページより

『・・立っても座っても、さらに仰臥させてもみて下さい。骨格の歪みと同時に、骨間に張られた筋腱の緊張の度合いも問題です。皮下の組織の硬軟も問題になります。触診は視診の次に入る観察法ですが、硬軟ばかりではなく温度も問題です。色合いも抜かすことはできません。』と視診の次に触診がきます。操体法ではその他に動作上のくせを視診することもあります。最初の静止に加えて動きの中での動き方の違い。重心のズレや骨格の歪みで、特徴的な動き動作が現れます。気にすれば気になってきます。色々な体を見て比較することを実践してみて下さい。本人が気になっているかは別にして、ほとんどの人に歪みが現れていると思います。

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