千春先生コラム操体法温古堂通信

病気と健康のあいだ😉

操体法で大切にしている考え方は、『病気と健康はどこかに境目があるわけではなく、その間を行ったり来たりしているとしている。』ということ。だから早く気がついて病気にならないようにやり方を変えようというのです。生きている以上いろいろなことがあるけれど、その原因は体の歪みが発生したことにあります。歪みが大きくなると違和感や痛みとして体が感じて『調子が悪い』と思う。そんな時に何か病気にかかったのかなと思うのです。では、その時点で病名が診断される状況か?と聞かれると、必ずしもそうではないこともあります。歪みの原因をとり除くことが出来れば、薬を飲まずとも違和感はなくなり健康に戻れることができるというわけです。

感性のつよい人は、小さな事が気になるし、我慢強い人は、大きな違和感になるまで気にしないのですが、体からのメッセージには意味があるのですから、できるだけ早く小さいうちに善処するのがお勧めです。

痛みや違和感は「調子を悪くするようなことを行っていますよ!改善してください」というメッセージ。先ずはそれを受け止めることを大切にして下さい。

次は、その理由を顧みる事。それは息食動想の中に、つまり自分がしてきたことの中にあるのです。その中の一つ一つに身体を上手に使うための法則があるのですが、それを知らずに体を壊しているという事です。

教室の中で、色々な動きを通して自分の身体と対話していくと、歪みがあることに気がついていかれます。そして動きやすい方へ気持ちよく動くと、その歪みがなくなるのも感じて下さいます。いままで気がつかなかったけど、色々あるものですね!!こんな簡単なことで体がかわるって面白いですね。

毎日少しずつ変化していった歪みは、自分の頭で違和感に感じなくなっていることもあります。先日内科の先生から「胸のレントゲン写真を撮った時に結構側弯のキツイ人がいるんだけれど、本人は何ともないと言うんだよね」と聞きました。脊椎が急に曲がるわけではないので、あるところまでは痛みにならないのかもしれませんね。問題が起きる前に整える操体法の実践をして欲しいです。操体法は究極の予防医学だと思っています。

興味のある方、教室に参加してみませんか?最初は個人相談をお勧めします。

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