クラスの様子基本操体動き方

瞬間で変わる不思議

今年の冬は、特別寒い。雪の降る回数も例年より多いです。仙台でも明日の朝の冷え込みはマイナス8度になるそうです。今日は雪かきで腰を痛めた女性がいらっしゃいました。

「やっちゃった日より、少しは楽になってきているけれど、まだ右足に力を入れられないのです。」一番大変だった日は過ぎているようですが、この日も寝返りは出来ずベッドに仰向けに寝ることも容易ではありませんでした。やっと仰向けになっても、膝を伸ばすことが出来ません。

ヒザ裏の圧痛は・・ありました左足にごろッとした感じのが。そうっとさわっても「痛い!」体を捻って反応しました。ではゆっくり痛みの出ない動きをしていましょう。定番のつま先上げです。一回目はこわごわ・2回目は恐る恐る・3回目は呼吸に合わせて上手に動いてストンと力が抜けました。動きが決まると、体もすぐに変わります。圧痛は無くなりました。足を伸ばしても「あれ右の腰が痛くない」これで全部の痛みがなくなったわけではありませんが、「痛くなくなった。ゆっくりちょっと動いただけで、なんで?なんで?え?」

凄い!

純粋に受け入れてくれる人は、今度は何が起きるかな?と前向きに楽しみながら次の動きを探すことができます。次に首と肩の楽な動きを探しましょう・・・。

ベッドから起きようとしたとき、「痛い!力を入れるとやっぱり痛みが出ます。」せっかくのこれまでの安心がいっぺんで吹っ飛んだようでした。その起き方ちょっと工夫しましょうか?突っ張らないで、頭を上手に移動して、少し体を丸めるようにしたらどうでしょう・・・」「あれ、さっきは痛かったのに」立ち上がってみると、「右足に体重かけられるようになりました。不思議ですね。魔法みたい。」

魔法?そんなことはありません。体が教えてくれている痛みがなくなる方へ、気持ちよく動けた結果ですから。ちょっとした体のつなげ方があるだけです。せっかくの機会ですから、しっかり体の操縦法覚えてください。お大事に。

コメント

  1. 金澤秀紀 より:

    明けましておめでとうございます。
    いつも参考にしています。操法の考え方、流れが敬三先生の残されたものに沿っていて破綻がない。このコラムをいつ読んでも気持ちいいというか、安心感があります。
    今年もよろしくお願いします。

    • 温古堂 スタッフ より:

      ありがとうございます。操体法には限界がありません。それぞれの経験を認め合い学び合い、一緒に気持ちのよい生活社会を作りましょう。今年もよろしくお願いします。

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