温古堂通信

干支

敬三先生がホツマツタヱの勉強会を開いていた櫻ヶ丘神社からのお便りによりますと、『一般的には干支は十二支と伝わっていますが、実は十千(じゅっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせで60通りがあり、今年令和三年は辛・牛(かのと・うし)』だそうです。パソコンで詳しい説明を探してみました。

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十干十二支とは、太陽や月の運行と、生きとしいけるものの生命サイクルを、それぞれ10と12の段階で示したもので、それらを組み合わせることで、世の中の循環、大自然の摂理を知り、未来を計ろうとしたのだそうです。陰陽五経思想の影響も受けているようです。干支は大自然の摂理から未来を計るためのもの。一巡りが六〇年で、生まれてから還暦まで毎年干支が異なるそうです。

で今年の辛・牛の組み合わせはどんな未来を指し示しているのか・・・『辛』は季節で言えば秋の終わりころ、植物なら枯れた状態で、実は腐って地面に落ち、次世代の種を大地に還す途中。漢字は刺青をする針を表した象形文字。針でさすことから身体的な苦痛を表す言葉に当てられている。つらい、からい、ひどいなどの意味がある。そして「丑』は発芽直前の曲がった芽が種子の固い殻を破ろうとしている状態で、命の息吹を表している。二つの組み合わせから、衰退や痛みが多きければ命の初動が大きくなり、芽吹きが大きければその分、激烈に枯れる。辛いことが多いだけ、大きな希望が芽生える年になることを示しているそうです。

コロナの事が収まらない今、どうしてもそれとのつながりを考えてしまいます。今私たちは試されている。自分のためではなく誰かのために喜ばれるような生き方で助け合い、支え合い芽吹きの時を迎えられるような毎日を送りたいと思います。

操体法の理念は受け入れることから始まる。何が起こるか分からないなかでも焦らず皆さんと一緒に支え合って道を見つけて行きたいと思います。

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